たまりば

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こんなとき、大切なこと

私がファシリテーターをやっている
エンパワメントプログラム「TRUE COLOURS」
事務局があるアスクヒューマンケア

もともとは、特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)の事業部門から発展した会社です。
アディクション(嗜癖・依存)に留まらず、心の問題、家族・対人関係、コミュニケーション、ストレス対処を主なテーマに「出版・セミナー・通信講座」などの事業を行なっています。

アサーティブジャパンの講座が日本ではじめて行われた場所でもあり、
海外の先進的なプログラムを積極的に日本に導入しています。

今回の震災でも、メールマガジンを通して
心のケアに関する非常に有益な情報を送っていただいています。
ぜひ皆さんもご覧下さい。
メールマガジンのバックナンバーはこちら

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No123号から抜粋 こんなとき、大切なこと
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 皆さんの中にも、「被災地で苦しむ人に何もできない」ことに、
 とても落ち着かない思いをされた方がおられるでしょう。
 援助者の方は特に、なんともいえない焦燥感にかられたかもしれません。

 また、被災地にいて「自分は助かったが、助からなかった人がいる」
 ことに負い目を感じたり、
 さまざまな事情で被災地を離れざるを得なかったことに対して、
 「残った人を見捨てた」かのような罪悪感を味わっておいでの方が
 いらっしゃるかもしれません。

 自分が楽しむこと、おいしいものを食べること、休みをとることに、
 後ろめたさを感じている方もおいででしょう。

 日本の各地で、自分がいま安全な場にいることに、違和感や心地悪さを
 覚えている方もいらっしゃるかもしれません。

こうした反応は、決しておかしなことではなく、ごく自然です。
 そして、こんなときだからこそ、自分の土台をしっかり固めることが
 大切なのです。

 その土台とは、
 「自分を大切にしていい」
 「他人の苦しみを肩代わりすることはできない」
 ……つまり、自分と他の人とを分ける「境界」なのです。

 テレビなどから繰り返し流された映像や、自分や家族の身の安全に
 関わる、真偽のよくわからないさまざまな情報は、ある意味で
 「境界への侵略」でもあります。

 できることと、できないことを分ける。
 自分と他の人の感情を区別する。
 自分と他の人の責任を区別する。

 どうぞご自分の境界をしっかり確かめてください。
 あなたが自分自身にしっかり責任をもち、自分の面倒をみること、
 それがまず大切なことです。

 休息、睡眠、食事、日々の楽しみ、親しい人との健康な関係、
 自分をほめること、笑うこと……どうぞ忘れないでください。

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No119号から抜粋 災害と心のケア
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災害当初の人命救助、救急医療、避難所運営、復旧作業、
 心のケアなど、被災地で援助を行なう人々は「二次被災者」
 とも言われます。

 援助者は非常に緊迫した状況の中で仕事をします。

 人手が足りない、物資が足りない、情報が足りない……こうした
 悪条件に加え、悲惨な現場に立ち合うことも多いでしょう。
 救助すべきなのにできないなど、自分には手のつけようのない
 状況にも直面します。
 ときには被災者から、やり場のない怒りをぶつけられることも
 あります。
 援助者自身が自宅で被災している場合もあります。

 これだけのストレス下でオーバーワークを強いられれば、
 感情的にまいってしまうのは人間として自然なことです。
 心身の後遺症を残さないため、セルフケアが不可欠。

 【相棒を作る】
 必ずペアを組んで行動し、お互いの様子を常にチェックする。
 相手に疲れが見えたら、少しの時間でも休むようアドバイス。
 仕事の後は、体験したこと・感じたことを話し、感情を吐き出す。
 互いに「よくやった」と声をかけあう。

 【休憩をとる】
 たとえ5分でも、現場から離れて深呼吸したり、甘いものを口に
 入れるなどで、心身の疲労は回復する。
 家や宿舎に帰った後は、十分な食事と睡眠を。

 【自分の限界を知る】
 人によって、イライラ・極度の早口・極度の無口など、心身の
 疲労が限界になったときのサインはさまざま。
 自分のサインを相棒に伝えておく。
 目の前に助けを必要とする人がいても、自分がすべてやろうと
 するのは無理。そのことを理解しておく。

 【ペースを守る】
 決められたシフトを守る。
 深呼吸で落ち着きを取り戻す。
 軽い運動で身体をほぐす。
 リーダーは無理のない交替制のシフトを作り、援助者の疲労や
 ストレス反応に注意する。
 ……………

 以上、
 『災害と心のケア』より
自然災害、犯罪、衝撃的な現場に居合わせた人をどう援助するか? 
ロサンゼルスの精神科救急医療チームで数多くの災害援助を行ない、
自らがPTSDの回復者でもあるデビッド・ロモ氏による、具体的なノウハウと対処の知恵。
ポイントを表でまとめ、詳しく解説。ケースへの対応をQ&Aで紹介。

 次回120号では、下記の内容が記載されています。
 バックナンバーから見れます。注目です。
 ●地域としての回復のプロセス
 ●メンタルヘルスの領域で援助を行なう方へ
 ●アクティブ・リスニングを使ったアウトリーチ
 ●被災者の怒り・悲しみへの対応
 ●子どもへの対応
 ●高齢者への対応



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