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Posted by たまりば運営事務局 at

2011年の私

明けましておめでとうございます。

今年1日は、
午前中に毎年恒例の下谷七福神めぐり
午後は天皇杯

2日~3日は、テレビで箱根マラソンを堪能し、
巣鴨の温泉「SAKURA」でまったり。

4日~本日7日まで、
私の親と、夫の親と、私たち家族で
九州の鹿児島に旅行に行っていました。

こんなにのんびると過ごした正月は、社会人になって初めてかもしれません。

明日からの3連休は研修。11日から仕事始めです。
ホップ・ステップ・ジャンプのステップの年である2011年の私がいよいよ始動しようとしています。

今年は間違いなく選択の年になります。
目の前に何本かある道。
どれを選んでも最終的には同じとこに到着する気もしてるし、
出会う人には出会うのだろうとも思っています。

だとすると、選んだ道によって何が違うのでしょうね?
不思議です。
きっと、今なのかどうか?

そして忘れてはいけないのは、
私は一人で歩いていないということ。
家族が一緒。
家庭を壊してまでやりたい事はない。
家庭を大切にしながら、やりたい事をやる。

だから、大切なのは、
一緒にやる仲間が、仕事を通して実現したいことの共有、共感は勿論のことですが、
個々の生き方を尊重する関係性も大事。

軸をもう一度確かめて、さあ、明日から研修です。
いくぞー!  


  • Posted by rika_rika at 20:26Comments(0)キャリア

    12月3日のキャリア×ワールドカフェの報告

    12月3日(金)のキャリア×ワールドカフェは、
    1年の最後の月だということもあって、
    自分の勿体ない=自分の大切な想いや可能性

    自分のほっとけない=気になっていること
    を振り返り、そこから来年への1歩を見つけていくワークをやりました。

    1)アイスブレイク
    ワールドカフェの1Rと3Rをご一緒するテーブルの面々(4人)との自己紹介タイム

    自己紹介といっても、他のメンバーが質問をして、他のメンバーの関心に対して答えるという自己紹介にしました。
    本人が話をすると、結構無難な自己紹介に終わってしまいます。
    他の人の問いかけにより、普段考えないことを考えたりして、意識していなかったいろいろな自分が発見できます。
    (もちろんん、答えたくない質問はパスOKにしました)
    質問する側も、本日の『勿体ない』『ほっとけない』のもととなる、8つの役割に関する質問をします。


    ※ドナルド・E・スーパーのライフロールより

    例えば、
    余暇を楽しむ人という役割に対しては、「趣味は何ですか?」
    市民としての役割に対しては、「やってみたいボランティアはありますか?」
    子という役割に対しては、「親を旅行に連れていくとしたらどこに連れて行きたいですか?」
    といった具合です。

    なかなか深い質問が繰り広げられ、一人4分という短い時間でしたが、
    お互いの人間性、特に大切にしていることなどに互いに触れられたようですね。

    2)ワールドカフェ
    R1:
    『8つの円=人生の役割を眺めてください。それぞれの円の中で、
    あなたの勿体ない(想いや可能性)、
    あなたのほっとけない(気になること)はありませんか?
    その中で、やってみたい、やれるはずなのに、気になるのに、
    まだやれていないことはありませんか?
    思いついたものから、話せるものから、ご自由にお話しください。』


    人には
    外向的=自分の外界と関わることによって活性化され、エネルギーが補充される人
    内向的=自分の内界のあり方によって活性化させられ、エネルギーが補充される人
    があると言われています。
    従って、外向的、内向的によって、ほっとけないが出しやすい人、勿体ないが出しやすい人がいます。
    当初、1つずつ出してもらうつもりでしたが、話しやすいものを出してもらうことにしました。

    やれていることからスタートしたほうが出しやすいとは思いましたが、
    後半に行くにつれ、できる=行動に結び付けていきたかったので、
    やれていないことからスタートしました。
    そのためにも、事前のアイスブレイクで互いを知りあう時間を大切にしました。

    みなさん、自分と向かい合いながら、ポツポツと話しだします。
    そして話してみると、そこにはじっくり耳を傾けてくれるメンバー。
    そして共感。

    パートナーシップ
    Time
    個性
    主張する気持ち
    意外とやりたいことがわからない←与えられたことをやってきた
    英語で日本の文化の良さを海外に伝えたい
    出来るはずなのに、虚栄心、見栄、欲、うぬぼれ
    一歩踏み出せない
    祖母と会う機会が少ない etc

    R2:
    『勿体ない、ほっとけないもののうち、既にやれていることは何ですか?』


    35歳からのバイク免許取得
    学びたいが時間がない、お金がなくてやれていないと思っていたが、やれていることも学びだった。
    仲間とNPO
    友達づくり
    まさに今日ここにいること
    人を活かす為の活動etc

    やれている話しでは、2つのテーブルで大拍手が!
    みなさん、とにかく楽しそうだし、お互い励ましあい、ねぎらい、褒めあう姿が。

    R3:
    やれていないことは何故やれないのか?やれていることは何故やれるのか?違いは?

    違いは環境のせいにしないで、自分の中の違いを出してくださいと補足しました。

    全体シェア:
    今日の持ち帰りキーワードを1つ以上、1月までにやる最初の1歩を1つ記入して下さい。


    ※最初の1歩は、やれていないことでもいいし、やれていることを更に進めるためのものでも構いません。
    出てきたのがこれ
    <キーワード>





    <はじめの一歩>


    今回は、一人一人に、ご自身のキーワードとはじめの一歩について語っていただきました。
    付箋をただ眺めるのと違って、一人一人が、今日何を感じたのか、
    どうしてこのキーワードが出てきたのか、
    ××さんに後押しされてといったテーブル内のつながりもでてきます。
    とても温かい時間です。
    はじめの一歩では、決意が語られ、一人一人から勇気をもらいました。

    その日私は、話す元となる資料と問いを用意しただけです。

    もし、私のほっとけないを語るとしたら、
    カウンセリングが必要ない世の中にすること
    です。

    カウンセラーがいなくても、始めてあった人とさえ、
    互いが互いの力となりえる関わりがもてる。
    1年の終わりである12月に、よい時間を過ごすことができました。
    本当に感謝です。

    お土産として、個人ワーク用の資料もお渡ししました。
    ぜひ、より具体化するのに使ってもらえたらなと思います。

    次回は、2月末か3月か。
    次は、体を使ったり、工作したり、右脳で自分を表現した後に、ワールドカフェをやりたいな。
    お楽しみに♪  


  • Posted by rika_rika at 10:45Comments(0)キャリア

    キャリア×ワールドカフェ 自分の勿体ないとほっとけないを形に

    10月22日の『キャリア×ワールドカフェ~意図された偶然~』は無事たのしく終わりました♪

    twitterやブログをご覧になって参加された方もいらっしゃいました。
    ありがとうございました。いかがでしたでしょうか?
    ご自身がみつめたいと思った活動は何でしたか?
    活動のまわりにある過去・未来を見つめたことで何か浮かんできたことはありましたか?
    他人と対話をする中で、つながり、形となった発見はありましたか?

    実は、今回の、『意図された偶然』のワークは、
    クルンボルツの『プランド・ハップンスタンス理論』をヒントにつくったものです。

    クルンボルツが数百人に及ぶ成功したビジネスパーソンのキャリアを分析したところ、
    そのうちの8割は「いまある自分のキャリアは予期せぬ偶然に因るものだ」と答えたというのです。
    これをきっかけとして構成されたのが、planned happenstance理論で、
    「計画された偶然」「意図された偶然」と訳されています。

    「自分のやりたいこと」、「自分ができること」、「周りから求められるねばならないこと」
    から計画的にキャリアを積み上げていくという考え方とは違いますね。
    かといって、偶然に身を任せ、キャリアは自分では全くコントロールできないものだ。
    といっているわけでもありません。

    【1】個人のキャリアは、予期しない偶然の出来事によってその8割が形成される
    【2】その偶然の出来事を、当人の主体性や努力によって最大限に活用し、キャリアを歩む力に発展させることができる
    【3】偶然の出来事をただ待つのではなく、それを意図的に生み出すように積極的に行動したり、自分の周りに起きていることに心を研ぎ澄ませることで自らのキャリアを創造する機会を増やすことができる


    予期せぬ出来事をキャリア形成の好機と捉えることが大事で、
    人がその偶然をキャリアの機会に結びつけるには、5つの心構えが必要とも言っています。

    ①好奇心:新しい学びの機会を探索する
    ②持続性:失敗を恐れず、努力し続ける
    ③柔軟性:望まない状況においても、受け入れる気持ちを持つ
    ④楽観性:新しい機会は必ずやってくる。それを自分のものにすることができると信じる
    ⑤冒険心:結果がどうなるか見えない場合でも行動を起こす

    読むと、なるほどなあ。そうなんだ!と思うのですが、
    それを実際に自分の習慣や人生の選択に生かすのは難しいですよね(笑)
    理論は確かに人生の指針となりますが、一人一人、自分ならではのしっくりする言葉、
    そして自分ならではの体験と結びついてこそ
    生かすことができる、その人なりのお守りとなりえるのかもしれません。
    なんてことを考えて、10月22日の会では、みなさん一人一人のお力をお借りしてやってみました。
    経験の振り返りと対話によって、一人一人の経験や考えが、一人一人のリソースとする試み。
    その中で、自分なりの「そうだ!」と思えるお守り=キーワードが生まれたら。

    ★当日の流れ
    1)個人ワーク:ご自身の活動(仕事、子育て、ボランティアetc)に関して振り返り


    2)ペアワーク:個人ワークをもとに、交互に語る、聴く。
    ※その時、聴き手はできるだけサバイバルクエスチョンを入れる


    3)ワールドカフェ
    R1:今の体験は何だったのか?
    R2:偶然→?必然


    R3:本日の自分にとってのキーワードは?
    全体シェア      



    次回は12月3日(金)19時から。場所は同じく大崎です。
    下記のURLからお申し込みできます。
    忘年会etcでお忙しい時期だとは思いますが、お時間が合えばぜひ!

    明日からでもできる、自分でもできることって何だろう?
    来年から何かはじめてみたいな
    なんて思っている方には特にお勧めです。

    --------------
    キャリア×ワールドカフェ  
    はじめの一歩
    自分の中の、勿体ないとほっとけないを形に
    --------------

    今回のキャリア×ワールドカフェvol2のテーマは、行動。
    身の回りですぐできることを形にしてみることを考えます。

    自分のキャリアを振り返り、
    「ほっとけない」(あなたの社会に対する関心ごと)と
    「勿体無い」(生かせていない自分の中にある大切な想いやスキル)
    を通して、来年の何かしら一歩。形にしていくにはどうしたらいいだろう?
    を考えたいと思います。

    【開催日】:2010年12月03日(金)
    【時間】:19時~21時15分
    ※受付は18:30から
    ※19時5分前に受付を済ませて頂くようご協力お願いします。
    【会場】:大崎第二地域センター(JR大崎駅から徒歩4分)
    【定員】:24名(先着)
    【参加費】:1000円(お菓子込み)
    【持参いただくもの】:飲み物、遊び心
    【申し込み方法】はここから

    【ワールドカフェとは】
    1995年にアニータ・ブラウンとデイビット・アイザックによって開発・提唱されました。
    リラックスしたcafeのような雰囲気の中で行います。
    4,5人に分けたテーブルで自由に対話を行ない、
    他のテーブルとメンバーをシャッフルして対話を続けることで、
    参加する全員の意見や知識を集めることができる会議手法の1つです。

    結論をまとめる必要はありません。その場に出てくる話と参加者との対話を楽しみます。
    多様な意見を受け入れ、それに触発される自分を楽しみましょう。
    アイデアや思いついたことを書く、描く、つなぐ楽しさが実感できます。
    テーマに沿った深い洞察と対話によって場が活性化します。
      


  • Posted by rika_rika at 19:37Comments(0)キャリア

    月あかりの下で~ある定時制高校の記憶~

    映画『月あかりの下で~ある定時制高校の記憶~』を観ました。


    公式サイトはここ

    【STORY】
    ※映画『月あかりの下で』のビラより

    かって学校で夢をつぶされた彼らが
    再びその夢を語ることでできた場所
    それは<学校>だった

    夜間定時制高校-
    そこはいま働く若者たちの学びの場、そして小・中学校で不登校、
    高校を中退した若者たちの再出発の場となっています。
    映画の舞台は、1学年1クラス、全校生徒120人足らずの
    埼玉県立浦和商業高校定時制のあるクラス。
    派手なメイクで身を固め教師に暴言を吐く生徒、
    家庭内暴力が原因で登校できなくなった生徒、
    明るい笑顔が魅力のある生徒は自傷行為を繰り返し・・・
    彼らのやわらかな心は、家庭や社会の歪みに傷ついていました。
    そんな若者たちが、大家族のような<学校=居場所>の中で
    悩み、ぶつかり、支え合い過ごした日々と、その先に見えた希望。

    2002年の入学から2006年の卒業までの4年間、
    そしてその後への、生徒一人一人に寄り添った貴重な映像が、
    テレビ放映を経て、ここにドキュメンタリー映画として誕生しました。

    人との絆が、人を育てる。
    いまを悩み、懸命に生きるすべての人へ、この作品を捧げます。

    【感想】
    ※ネタバレあります。
    ただ、内容がわかって観ても、十分感じ、考えさせられる映画です。

    この映画は、入学から卒業までの4年間の記録をとった映画です。
    初日、平野先生が生徒に語りかけます。
    平野先生からの最初のメッセージは、
    「不登校だった自分=自分に正直な自分=Ok」というものでした。

    でも、正直、
    学校で夢を自分をつぶされた彼ら彼女たちには届いてないだろうと思いました。

    実際、生徒は先生を試します。
    お酒を飲んで真っ赤な顔で現れた子
    授業中に、先生の横で黒板に落書きをする子
    学校に来ても、保健室や職員室で騒ぐばかりで、教室に全く入ろうとしない子

    先生たちは××しなさいと命令したり、怒って否定するこは一切ありません。
    最初の数年は、彼ら彼女に居場所をつくることが大切なのだと先生は言います。

    居場所ってなんでしょう?
    ここに自分がいてもいいと思えること。
    その為には、受けれられている、もっといえば必要とされている
    と実感できる場所でしょうか。

    先生たちは、彼ら彼女の話にじっと耳を傾けます。
    先生たちは集まり、生徒一人一人について、状況や思うこと、考えを語り、意見を求めます。
    学級通信で、毎日語りかけます。

    とにかく、いろんな事件が起きます。
    その都度、本人の話しを聴き、クラスみんなの意見を聴き、
    本人がクラスに受け入れられていること、必要とされていることを
    本人もみんなも確かめていくのです。
    そして、それが学級通信として、改めて言葉となって皆に伝えられる、共有する。
    結果、みんなが受け入れられている、みんなが必要とされていることを
    何度も何度も確かめていくのです。

    Aさんだけでない、一人一人等しく。
    1回だけでない、何度でも。
    この絶対信頼のプロセスの繰り返しこそが、
    絶望・疑心⇒安心と不安⇒信頼と自己開示⇒
    浦和商業高校定時制のみんなといたい、勉強したい、貢献したい。
    へと変化させていったように思いました。

    4年生になる時に、このままでは進級できない人が沢山出てしまいます。

    その時に読み上げられた茨木のり子さんの詩「自分の感受性くらい」
    -----------------
    ぱさぱさにかわいていく心を
    ひとのせいにはするな
    みずから水やりを怠っておいて

    気難しくなってきたのを
    友人のせいにはするな
    しなやかさを失ったのはどちらなのか

    苛立つのを
    近親のせいにはするな
    何もかもへただったのはわたくし

    初心消えかかるのを
    暮らしのせいにはするな
    そもそもひよわな志しにすぎなかった

    駄目なことの一切を
    時代のせいにはするな
    わずかに光る尊厳の放棄

    自分の感受性くらい
    自分で守れ
    ばかものよ
    ----------------

    先生は悔しくて泣きます。
    みんなに気持ちが届いてほしい。
    先生は真剣なのです。
    みんなができることを信じているのです。

    自分のために喜んでくれる、褒めてくれる。
    そんな教師はいましたが、
    自分のために泣いてくれる。悔しがってくれる。
    そんな教師に私は残念ながら出会う機会がありませんでした。

    別に教師でなくともいいのです。
    自分のことを一生懸命に考えてくれる。
    そんな人との出会いは、きっと、
    人は一人では生きていないということを実感させてくれるでしょう。

    先日ブログに書いた
    障害者雇用7割の日本理化学工業
    に共通するところがあるように思います。

    この映画は、本当は2008年の浦和商業高校定時制の閉校を阻止するために
    撮影を開始しました。実際には、完成が間に合わず、閉校してしまいました。

    協議会で、卒業生、在校生が訴える場面もありました。
    正に、かって学校で夢をつぶされた彼らが
    再びその夢を語ることでできた場所。
    それが<この学校>だったのです。

    最後に、平野先生からの映画を観る人へのメッセージで終わりたいと思います。

    ------------
    映画を通して、学校で、青年たちが成長するという事実を観てもらたい。
    見落としてしまうかもしれない小さな変化。でもその一歩があるからこそ、学校ってすばらしい。
    人はそれぞれ、取り換え不可能な「生」をまっとうさせるために一生懸命生きている。
    との事実を、教育というフレームで観ることができるだろう。

    そして夜間定時制高校は、まだまだ必要な場所であることを知ってもらいたい。
    浦和商業定時制はたくさんの人の存続を!の声を受け取りながら、
    2008年3月に閉校させられてしまった。全国に吹き荒れる定時制つぶしに対して、
    「NO」の声を大きくしていきたい。だから私たちは、かつてのいたらなくてなさけない姿を
    映画の中でさらけ出している。その覚悟の裏側を、心の隅に滑り込ませて映画を観ていただけるとありがたい。
    -----------------

    映画は、ポレポレ東中野で9月17日まで
    9月5日は平野先生とのトークイベントもあります。

      


  • Posted by rika_rika at 11:37Comments(2)キャリア

    障害者雇用7割!日本で一番温かい。チョーク工場見学

    先日、機会があって、日本理化学工業におじゃましてきました。

    エンパワメントが実践されている会社を生まれてはじめて目にしました

    希望です。信じてきてよかった。これからも人を信じていけると思えました。

    日本理化学工業は、
    村上龍が司会する「カンブリア宮殿」(2008年11月3日放送)で紹介され、
    また、ベストセラーとなった『日本でいちばん大切にしたい会社』(2008年3月出版)に登場する会社ですので、ご存じの方も多いのではないかと思います。

    障害者雇用率7割以上。
    現在従業員75名中、知的障害者が56名の会社で、
    チョークで国内シェアTOPのチョークメーカーです。

    当日は、大山会長自ら、障害者を雇用して50年の歴史の説明、工場見学、
    そして大山会長ご自身が障害者から学んだことについてお話いただきました。


    ※写真は日本理化学工業のHPより

    ★歴史
    「当時の私には、知的障害者に対する理解もなければ、
    障害者雇用に対する理念もありませんでした。
    実のところ、ちょっとした同情心と”なりゆき”で始まったものだったのです。」

    1959年。はじまりは、某養護学校の先生からのお願いでした。
    大山さんは2度断ります。
    3度目に先生が「就職とは申しません。あの子たちはこの先施設に入ります。
    そうなれば一生、働くということを知らずに、この世を終わってしまいます。
    せめて働く体験だけでもさせてください」

    大山さんは、同情心から2週間程度、2名の就業体験を受け入れました。

    2週間の就業体験が終わる時、一人の社員が言いました。
    「こんなに一生懸命やっているのだから、一人や二人いいじゃないですか。
    私たちが面倒みますから、あの子たちを雇ってください。
    これは現場みんなの意見です。」

    長年みていた養護学校の先生ならともかく、
    2週間みていただけの社員全員が社長にこう言ってのける。
    知的障害者の2名は、どうして、こうも人を動かしたのか??
    ここに
    「働く」=「人が動く」、「人を動かす」、「人のために動く」
    と書きますが、知的障害者の働くが、従業員たちを動かしたわけです。

    2名を採用した大山さんですが、
    それで障害者雇用に対する理解や理念があったわけではなかったそうです。
    むしろ、ちゃんと守ってくれる施設があるのに、工場で1日中働かせることに、
    どこか後ろめたさのようなものを感じていたそうです。

    そんな時に禅寺のご住職さんと席を同席するという偶然、いや必然がありました。

    「どうして彼女たちは施設より工場に来たがるのでしょう?」
    そこで住職さんがお話になられたのが、聞いたことがある人も多いでしょう。
    有名な言葉です。

    人の究極の幸せは4つです。
    1.人に愛されること
    2.人に褒められること
    3.人の役に立つこと
    4.人から必要とされること。

    障害者の人達が企業で働きたいと願うのは、
    社会で必要とされて、本当の幸せを求める人間の証なのです。」

    職場で当たり前のようにかけあう「ありがとう」「助かったよ」
    そうしたやり取りによって、人の役に立っている、必要とされていることを実感できる。
    施設で「ありがとう」ということはあっても、「ありがとう」と言われることはないのかもしれない。
    施設だけでは、人に褒められ、人の役に立ち、人に必要とされることを実感することはできない。
    だから、工場にやってくるのだ。

    そして、大山さんは決心します。
    健常者にとって当たり前すぎて気付くこのない幸せ
    それを手放したくなくて、必死にがんばる二人の「働く幸せ」を守る

    徹底的に知的障害者雇用にこだわる。
    知的障害者が働く会社が、1つぐらい日本にあってもいい。
    日本で世界のモデルとなるような知的障害者の工場をつくってやろう!
    それも純然たる民間企業として成立させてやるんだ。

    大山会長の大きな「夢」となりました。

    ★語録
    大山会長のお話の中で私が心打たれた言葉を掲載します。
    ◎今ある理解力で適応させる

    日本理化学工業では、
    障害のせいで出来ないというのは、健常者社員の責任が足りないと考えます。
    今ある理解力でどうするか?できるように考えるのが周りの責任だそうです。
    リーダーが考えて思いつかなければ、リーダーが集まって考えます。
    それでも降参なら、部長クラスが加わって考えます。
    そうやって、知恵が集まるのです。

    実際に、工夫は多岐にわたります。
    袋の文字を読まなくて済むように、色分けしたカンに袋をいれ、
    赤から出した粉は、赤の重りと天秤をつかって並行にすれば、
    誰でも間違えることなく、必要な材料の量が測れるのです。

    時計で時間が読めなければ、砂時計を使います。
    チョークの品質チェックでは、専用の容器をつくりました。
    はめて、途中でとまってしまうようだと、本来の厚みより大きいのです。
    これらは皆、社員さんたちが考えたものです。

    日本理化学工業では、健常社員に対し、知的障害者の知識に関する教育は行っていません。
    健常者の職員が、一生懸命に考える。
    障害者側には、自分の為にここまでやってくれたという思いが伝わる
    健常者職員には達成感が生まれる。

    「仕事を通してのコミュニケーションがあるから」
    大山会長は言います。

    ◎あきらめずにチャレンジすればできる。
    社員に言うだけの会社は沢山あると思います。
    日本化学工業のすごいところは、会社がそれを後押ししていることです。

    周りに迷惑をかける行為をしてしまった時、
    その場で仕事を止めて、家に帰らせるのがルールとなっています。
    家族には、本人が反省し、仕事をやりたいと言ったら、出社させてくださいと伝えてあります。
    一人より、みんなと仕事する喜びが忘れられなくて戻ってくるそうです。
    社員には、何かしらの変化があればチャレンジさせるように伝えてあります。
    何回やってもいい、何かしらの変化があれば、何回も何回もチャレンジの場を与えているのです。

    日本理化学工業では、
    1)一人一人、1年の目標をたて、写真付きで廊下に貼ります
    2)グループ分けを行い、グループ毎に、
    報連相(報告、連絡、相談)、
    PDCA(plan-do-check-act)、
    5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾) を実践しており、
    月1で発表会とMVPを決めています。

    細かいことはわらからなくても、
    相談することや、品質への意識の高まりが生まれるそうです。
    実際、不良品率が1%も下がりました。

    あきらめずにチャレンジすればできる!
    社員への押しつけでもなく、単なるストーガンでもなく、
    会社が人を信じているからこそ、場をつくり、実現しているのです。

    ◎天の神様は、どんな人にも世の中の為になる才能を与えている
    この言葉は、見学に来た小学校5年生のお礼文の中にあった言葉だそうです。
    この言葉だけを見れば、すごい小学生だなと思う人もいるかもしれません。
    しかし、一度、工場を見学されれば、誰もがそう思うであろうことに気がつくでしょう。

    あの集中力。休むことなく、モクモクとすごいスピードで仕事をこなします。
    嫌な顔せず、むしろ笑顔まで見せて。
    自分が出来ることがあるということ、自分の出来る限りのことをやっている時、
    人はあんなにも穏やかな表情を見せるのかと思います。
    彼ら彼女は正にあの場に必要な人達であり、
    どんな人にでもどこかで役に立つ力がある。
    そう、小学生が勇気づけられたのは自然なことでしょう。
    その小学生は、自分が大きくなった時に役に立てるよう、
    今がんばりたいことについても記載があったようです。

    ◎人に投げた幸せがブーメランみたに戻ってくる
    これは、カンブリア宮殿で村上龍が、大山会長に言った言葉です。

    チョークは、情報化で、いずれ使われなくなる時代が来るかもしれない。
    そんな中、様々な応援により、開発されたのが「キットパスチョーク」です。


    ※キットパスのお買い求めはこちら

    なんと、ガラスに描いても消せるチョークです。
    家の窓ガラスに自由にお絵かきできますよ!
    とてもやわらかい下記心地で、描いているだけで気持ちいいです。
    水を混ぜれば、まるで水彩画のようなタッチも可能!

    これまで学校での需要が多かったチョークですが、家庭へと用途が広がっていきました。
    それを受けて、村上龍さんが言ったのが、幸せのブーメランの話です。

    これまでの50年を振り返り、
    2.人に褒められること
    3.人の役に立つこと
    4.人から必要とされること
    をやれば、
    1.人に愛される
    ようになると、ご住職に言われたのかもしれない。
    大山会長は思っているそうです。

    日本理化学工業の話は、沢山の本が出ています。
    ぜひ読んでみてください。
    また、機会があれば、ぜひ足を運んでほしい。

    話しを聞いて、「チョーク会社だから出来たのだ」と言った人もいたそうです。
    私はそんな人に問いたい。想像力を働かせてほしい。
    ・そのチョーク会社でどれだけの人が、時間と知恵を使って、今を築き上げたのか
    ・人が会社がそこまでしてきたのはどうしてなのか?働く喜びをつくるってどういうことなのか?
    ・チョーク会社だからと、自分の誇りある仕事を見下された人の気持ちを
    ・自分は、そんなにも懸命に何かを成し遂げようとしたことがあるのか
    ・自分だけでなく、他人をも諦めている自分を

    下げるのではなく、支える。
    75点だと非難するのではなく、みんなで支えて120点にする。
    そうすれば、みんな120点がとれるじゃないか。

    エンパワメントとはそういうこと。
    日本理化学工業はエンパワメントを実現している会社です。

    志をもち、自分ができることを一生懸命やる。
    大山会長から学びました。





      


  • Posted by rika_rika at 11:26Comments(2)キャリア

    大変

    大変という字は、

    大きく変わる

    って書くんだ。

    であれば、辛いだけじゃないよね。

    大変な私。
    成長している私。




      


  • Posted by rika_rika at 15:49Comments(0)キャリア

    チャレンジの場

    夏休みですね。

    私が所属している「公益法人ジュニア・アチーブメント日本」では、
    毎年この時期、夏休みを利用して、高校生向けのイベントを複数開催します。

    ★英語でチャレンジ!ビジネスプランコンテスト
    全国の高校生を対象にしています。1チーム2人で出場します。

    今年のお題は、「中国でエコフレンドリーなサービスを展開する」でした。
    全国から集まったビジネスプランを審査し、通過した7組(14名)が国内決勝に進出しました。
    上位3組は、シンガポールで行われる国際大会に出場できます。

    早めに来て、練習する高校生たち。緊張がみなぎっています。
    通過して、プレゼン準備までは2週間。
    その間に、パワーポイントの作成、試作品制作、プレゼン準備をしなければいけません。
    それだけでも、ハードルが高いのに、全て英語です。

    しかし、彼ら彼女は、とてもしっかりしていました。
    社会人(しかも、企業のTOPや大学教授)を前にして、堂々と発表。

    彼ら彼女をみていて、思ったことがあります。
    しっかりしている、堂々としているのは、
    いかに、やるだけのことをやったかではないかと。

    結果発表では、勝った人は大声を出したり、抱き合ったり、泣いたりで大喜び。
    負けた人は口をきゅっと絞って、悔しさをかみしめていました。
    でも、その後、自分たちのどこを改善したらいいのか審査員に尋ね、
    来年に向けて、早くも意欲を見せていました。

    勝った人は、シンガポールで他の国と高校生と競い合います。
    新しいお題が出るので、いちからはじめなければいけません。
    しかも、猶予は1日半。徹夜覚悟の真剣勝負。

    子どもにチャレンジの場を!

    やるだけのことをやったと思える体験。
    自分はここまでできるんだという自分への信頼。
    パートナーがいることの心強さ、互いに補いあう感覚、有難さ。


    勝とうが負けようが、一度乗り越えられたら、また乗り越えられると思えるものです。
    自分はやれる。チャレンジできる。
    そんな感覚を身につけるには、体験しかありません。

    子どもたちにチャレンジの場を!

    ビジネスプランコンテストの詳細はここ

    ★都立高校生ジョブシャドウ
    詳細はここ

    今年で4回目。
    東京都には180ほどの都立高校がありますが、
    その中から希望者を募り、
    最大120名の高校生にジョブシャドウに参加してもらうものです。

    ジョブシャドウとは、
    「人がしている仕事を見るのではなく、仕事をしている人を見る」プログラムです。
    その名の通り、シャドウ(影)のように社員にくっつき、
    仕事をしている人の取り組み姿勢をじっくり観察し、
    そこから何かを感じる、発見する機会を与えるものです。

    仕事というものは、人がしているということを実感します。
    会社という組織は、人が動かしていることを実感します。

    ここがとても大きいのです。
    決して、言われたことをやっているだけではない。歯車ではない。
    一人ではやるわけではない。仲間とやればいい。
    とっても疲れるけど、疲れるだけではない。
    仕事を通して、人が得ているもの。
    お金だけでなく、やりがいや、成長や、つながりなど。
    いろんなことを体感することができるのです。

    決して、適正検査では、進路指導や個人カウンセリングでは得られない
    体感が、ジョブシャドウにはあります。

    お父さんは、毎晩カップ酒だけど、今日はビールを飲ませてあげたい
    といった高校生がいました。

    大変!だけどやれると思った。といった高校生がいました。

    「大変」という言葉には、マイナスの要素だけでなく、
    チャレンジや成長の意味があるんだよ。

    ★キャリアメンタリングプログラム
    養護施設の高校生を対象にしたプログラムです。
    養護施設の高校生は、卒業したら施設を出なければいけません。
    進学や就職も大きな転機で、一般の高校生にとっても困難な出来事ですが、
    彼ら彼女は、生活の基盤である家もなくなるのです。

    就職する高校生は、住み込みや寮がある職場を探すなど、
    選択肢も少なくなります。

    また、DVなどで施設に入った子どもが多いため、
    自分に自信をもつことや、コミュニケーションに不安を抱えている子も少なくありません。
    新しい環境に大きな不安を抱えているのです。

    このプログラムは、大人1人がべったり、まる1日、高校生に付き添います。
    その中では、
    ・就職スキル(自分の良さを引き出す、自分の良さを表現する)の向上
    ・自己効力感の向上
    (はじめて出会った大人が、1日かけて真剣に耳を傾け、共感し、相談に乗る。
    なんとか踏み出せそう、なんとかがんばっていけそうという思いの向上)
    を目的としています。

    このプログラムは、今年で5年目ですが、毎回感動します。

    一人の大人と一人の高校生が出会った偶然と必然。
    人と人の関係において、
    支援する側と支援される側、一方的な関係はないという確信。

    私たちは、出会った人といつでもエンパワメントしあえる力を
    もっている


    エンパワメントは一方通行ではない。
    あなたが相手に対し、エンパワーしようと関わった時、
    あなたもきっと、あたたかく、そしてなんともいいようのない
    自己肯定感や感謝を感じることでしょう。

    それが人がもつ力なのだと思います。
    一人一人できることから。  


  • Posted by rika_rika at 10:30Comments(0)キャリア

    「降りてゆく生き方」に学ぶキャリアチェンジ

    大前みどりさんのワールドカフェに出るのは2度目です。

    おっかけ?(笑)
    前回のワールドカフェの様子で書きましたが、

    人の感動体験ストーリーに触れ合い、表現し合い、伝え合う。
    カウンセリングという特別な関係の中ではなく、誰でも参加できる身近な場でそれを実現する

    大前さんが、そんな場づくりを業とされていることに、私はとても共感、感動しているのだと思います。

    今回のワールドカフェは、映画『降りてゆく生き方』を材料としています。



    映画『降りてゆく生き方』は、映画館で上映していません。
    公式サイトと口コミ以外では宣伝広告もしていませんし、
    公式サイトには、どんな映画なのかストーリーさえ掲載されていません(失笑)
    にも関わらず、ちょうど4月で一周年を迎えましたが、全国の公民館などで上映され続けている映画でもあります。
    公式サイトはこちら
    ※どんな映画なのか?自分なりの感じを得たい方は、武田鉄也さんのメッセージ映像をご覧ください。

    ---------------------
    今回のワールドカフェは、キャリアチェンジがキーワードでした。

    キャリアチェンジとは、これまで積み上げたキャリアをチャラにして、別のキャリアを積み上げなおすこと。
    転職もそうですし、出産、定年退職etc、他人事ではなく、誰もが経験するものです。

    今回のワールドカフェでは、まず3人のキャリアチェンジについてお話を頂きました。

    ◎大前みどりさん
    なんと、ワールド・カフェ・ウィークは、「降りてゆく生き方」の中のあるシーンからひらめきを 受けて生まれたそうです。

    市民一人ひとりが、考えていること、感じていることを自由に出せる場があり、みんなで地域をつくって いく。一人の力は弱くても、一つの団体では大きなことはできなくても、その人たちがつながってゆくことで、世の中の流れをつくってゆける、 ということを映画から学び、ワールド・カフェ・ウィーク運営の体制をつくり、独立して、今のお仕事を業とされるようになりました。

    ◎森田貴英 氏 (映画「降りてゆく生き方」脚本・プロデューサー、弁護士)
    テレビ・映画・アニメ・芸能などのエンターテイメントにおける知的財産の専門家、
    映画ファンドの立ち上げや、映画プロデューサー教育として活躍されていました。

    それまでの、ご自身のやり方を一変されたのは、
    「感動したから」という言葉が胸に残りました。

    しかし、沢山の人が彼に従い、沢山の人から期待される中で、
    ご自身の正直な想いを確認し、それまで積み上げてきたものをチャラにし、新たに積み上げる。
    とても勇気がいったことだと思います。
    成功している人であれば尚更。
    もっと、年をとってから、もっと余裕ができてから。
    そうやって自分の想いにふたをして、先延ばししている人がどれだけいるでしょうか?

    ◎小村亮雄 氏 (映画「降りてゆく生き方」上映リーダー)
    米国公認の会計士の資格をもち、NYの金融の分野で活躍された方です。
    ある出来事を通じ、ずっと見守っている母の存在、一人でやっているつもりだったけど支えられていた自分に気付いたそうです。
    自分はどうなのか?という問いの中で、森田さんに出会い、映画という全く知らない世界に飛び込みました。

    <感じたこと>
    ◎キーワード1:「感動」と「覚悟」

    感動は、感じて動くと書きます。
    この3人は、「感動」したんだ。と思いました。
    同時に、ご自身の心の声に素直に自分を生かしたのだと思いました。
    そして自分だけでなく、周りに自分の気持ちと覚悟を伝えた人達なんだと思いました。

    森田さんは、
    「仲間で成功することを目指す時、成功することは0。
    一人でやるしかないという時に、成功する。」
    とおっしゃいました。責任や覚悟の話だと思います。

    しかし、自分の感動に素直になり、覚悟をもって行動に移した時、
    その感動体験と覚悟を伴った行動は、人を動かし、うねりをつくるのではないか?とも思いました。

    キーワード2:「降りていく生き方」
    ワールドカフェの第一ラウンドで、自分のテーブルは、
    「降りていく」ってどういうことなんだろう?という話で盛り上がりました。

    日本では、キャリアアップという英語には存在しない言葉が出来てしまうほど、
    キャリア=仕事で昇りつめていくこと
    というイメージが定着してしまいました。

    それは、専門的な言い方をすれば、「外的キャリア(仕事上の職歴・経歴のこと)」です。
    一方で、個人の生き方・考え方を「内的キャリア」といい、
    「降りていく生き方」=内的キャリアを上げていく生き方
    とも言い換えることが出来ます。

    でも、私にビビーンと響いたキ-ワードは、
    「降りていく」=「人としての最小単位に立ち戻る」
    です。
    普段、仕事や家庭など沢山の役割をもった私たちですが、
    それを取り払った人としての最小単位になったとき、
    残るもの、拠り所になるのは「自分の気持ちや価値観」
    なのではないか?という話になりました。

    そういった人としての最小単位である自分と、
    同じように最小単位である他人の間に生まれるものが「対話」なのかなと。。。

    なんか、哲学的ですけど、
    哲学的な話をしようと思って、集まったわけではないです。
    真剣に話をしているうちに、そんなことが共通理解として共有されていくのが、ワールドカフェの不思議。

    キーワード3:優しさ
    「降りていく生き方」を問う時、
    優しさって何だろう?という話にもなりました。

    全てのものに価値をおくこと(人以外も含む)
    自分と違うことに価値をおくこと
    生きていることに価値をおくこと
    あなたであっていい、OK
    愛おしさ
    関心

    意味は、それぞれ自分がぴったりするものを持ち帰ればいいと思います。

    ただ、自分で使おうかなと思ったのは、森田さんのアイデア。

    「どう?最近、優しい?

    そんな投げかけをしてみる。

    日常の問いって大切。
    優しいという言葉が沢山自然に使われれば、
    優しさが、ここだよ!と自分の中で、他人の中で存在をPRする。
    大切な人との関係性の中に、優しさが花開くのかも。

    気付きが多い恵みのワールドカフェでした。  


  • Posted by rika_rika at 16:07Comments(2)キャリア

    映画『春との旅』

    映画『春との旅』を観てきました。

    仲代達矢がインタビューで、

    「長い役者人生の中でも、この脚本の出来栄えは150本中、5本の指に入ると感じた」

    と言わしめた映画。

    となれば、観ないわけにはいかないでしょう!!




    公式サイトはここ
    ※音がでるので注意
    ※映画観た後にこの音楽聞くと、泣きそうになります(涙)

    <STORY>(公式サイのイントロダクショントから)
    あなたは今誰と暮らしていますか
    家族とですか。恋人、あるいは友達とでしょうか。それとも一人ですか。

    今、ぜひあなたにお話したい物語があります。
    それは或る老人と孫娘のことなのです。

    その老人は若い頃、北の海で漁師として荒削りに生きてきた男でした。
    今では妻を失い、財産もなく、体を壊して、孫娘の世話を受けています。
    孫娘の母は数年前に他界し、この世には居りません。

    老人の名は忠男、孫娘の名は春、といいます。

    春は、増毛の町で小学校の給食係として嫌気に働いていましたが、
    廃校になり職を失いました。
    思案の末、東京に出て仕事を探そうと思いたちましたが、
    身体不自由な忠男は一人で生きていけません。
    とは言え、将来のある若い春をいつまでも束縛するわけにはいきません。
    そこで忠男は、疎遠となっていた親戚縁者たちに、今後の世話を頼もうと考えます。

    寂れた海辺の家をあとに、忠男と春は旅に出ました。
    落ち着く棲家はあるのでしょうか。

    兄夫婦、気丈な独り身の姉、弟夫婦を巡り歩く老人と孫娘の二人旅。
    それは忠男にとって、否応なく過去の出来事や感情と向き合わざるを得ず、
    春もまた祖父の肉親葛藤をまざまざと見、そこから目を背けるわけにはいきません。

    ・・・(省略)

    どうか皆さま、祖父と孫娘の旅を見つめてください。
    よろしければこの旅にご同行ください。

    <感想>
    私は、プロフィールにも書いているように「ロードムービー」が好きです。

    この旅にご同行ください。

    とあるように、
    ロードムービーでは観客である自分もまた旅に同行することになります。

    キャリアカウンセリングに近い体験といっていいでしょう。

    他人の人生を共に語りなおす、生きなおす体験

    今回の主人公、忠男と春。

    忠男は孫娘のために、プライドを捨て、いや、捨てきれないが故に、
    親戚縁者に、不器用にぶつかります。

    相変わらずの忠男に、
    いや、以前の羽振りの良い忠男ではない落ちぶれた忠男に
    突然ぶつかられた親戚縁者は、

    肉親だからこそのわだかまりを、

    肉親だからこその、分かち合いたかった想いをぶつけることになります。

    カウンセリングでも、よく家族への想いがぶつけられます。

    本来であれば、家族にぶつけられるはずだった想い。

    この映画では、
    春の存在が、忠男と忠男の兄弟の間に、これまでとは違う繋がりをもたらしました。

    春がいるから忠男は昔の思い出を語ります。
    春がいるから、忠男は兄弟にぶつかります。
    春がいるから、兄弟も忠男の春に対する気持ちを感じとることが出来ました。

    家族との関係
    自分が由と思って選択した仕事、人生

    忠男が否定せずにいられたのも、
    ”それでいい”と確信してくれる春の存在がありました。

    そしてクライマックス。
    春もまた、1つの選択をすることになります。

    忠男の旅を通して、自分もまた自分の人生を語りなおす、生きなおす。

    これもまた、キャリアカウンセリングで起きることです。

    私は、他人の人生に寄り添うことで自分の人生を生きなおす

    そんな有難い仕事についています。

    あーいい映画だった。

    まだ5月ではありますが、今年観た中ではベスト1  


  • Posted by rika_rika at 10:14Comments(0)キャリア

    プレシャス

    映画『プレシャス』を観ました。



    公式サイトはここ


    <STORY>(公式サイトから)
    舞台は1987年ハーレム
    クレアリース”プレシャス”ジョーンズは、16歳にして二人目の子供を身ごもっている。
    父親は自分の父。

    家庭では母から虐待を受け育ち、文字の読み書きもできない。
    悲惨で不遇な家庭環境の中、フリースクールに通い始めたのをきっかけに、
    「学ぶ喜び」、「人を愛し、愛される喜び」を知っていく。
    それは今までに考えたこともないことだった。

    人生の喜びを自分で見つけるため、プレシャスは勇気ある一歩を踏み出そうとする。

    自分の子供を愛し、先生を愛し、友達を愛するプレシャスは、
    まぎれもなく本当の人生を歩いている。
    その力強い姿が、観る者を魅了し、勇気と希望を与えてくれる。

    <感想>
    「勇気と希望を与えてくれる。」
    とあるけど、私はこんな簡単に語れない。

    やっぱり、こういう映画は、自分の中になかなか飲み込めない。
    そして、消化するのにとても時間がかかる。

    更に、何を語ってもウソっぽくなってしまのが怖くて語れない。

    いつも前向き全開なくせして、尻込みしている自分に気付いてしまう。

    う~





    と、もがいていたら、「あーこの人、ちゃんと自分と向き合ってるなあ」と思う映画の感想に出会った。

    blog名:「切り刻まれる私」、タイトル名:「映画 プレシャス」

    twitterで相互フォローしあっている方なんですが、久しぶりに映画の感想に引き込まれました。
    私はこれ以上のことは書けないやあ(笑)
    というか、書けなくてもいい(笑)

    これだけちゃんと向き合って、感想書いてくれる人がいるんだから、
    映画も生まれてきてよかったね。
    と言いたい。

    うんうん。

    自分で感想書かないのに、ブログをUPするのもどうかと思いましたが、ぜひご紹介したくUPしてしまいました。

    そして、エンパワメントやカウンセリングを業とする者として決意表明。

    お互いにプレシャスと思える家族、社会にするために私はがんばる!

    プレシャスは、宝物。大事なもの。貴重なこと。唯一無二の。特別な。

    プレシャスな私

    プレシャスなあなた

    プレシャス

    プレシャス

    覚えておこう。

    この言葉をしっかり胸に。
      


  • Posted by rika_rika at 21:18Comments(2)キャリア

    キャリアラボ「国境なき医師団理事の名知仁子さん」

    第60回キャリアラボに参加してきました。

    ゲストは、医師そして国境なき医師団の理事である名知仁子さんです。

    国境なき医師団(MSF)は、非営利で国際的な民間の医療・人道援助団体です。危機に瀕した人びとへの緊急医療援助を主な目的とし、医師、看護師をはじめとする4600人以上の海外派遣スタッフが、2万4千人の現地スタッフとともに、世界65ヵ国で援助活動を行っています(2008年度)。1971年にフランスで設立されました。(by 国境なき医師団HPの団体概要から抜粋)

    今回、国境なき医師団の仕事をする前の経緯、実際の活動、活動を通して思うこと、これからについてお話をしていただきました。

    私が強く感じたのは希望です。

    彼女の話は、出来事だけを聴いていると、とても困難で、困難だらけといっていいでしょう。

    死と隣り合わせであり、
    もちろん、衣食住の環境は劣悪
    医療設備がととのっていない為、日本であれば救える病気で死んでいく人達を目のあたりにする
    支援しに行っても、文化や宗教、政治の違いから、支援を受け入れてくれない所さえある

    とても私には、想像しきれない過酷な現場です。

    ところが、彼女は、「でも、楽しいんですよ」

    という言葉を何度も繰り返します。

    それは、自分を前向きに奮い立たせるため、無理やり自分に言い聞かせているものではなく、
    本当に、生き生きと、楽しそうに。

    それが、とても印象的でした。

    それは、何故なんだろう?
    私は聴きたくてしょうがなくなってしまい、思わず質問してしまいました。

    98%は辛いそうです。残りの2%が得難い

    という表現をされました。

    得難いものとは?

    助けられない、将来も助けられるかわからない
    目の前にいる死に行く人達に3時間かけて、助けられないことを説明するそうです。
    なんとも辛い話です。
    志をもって国境なき医師団に志願した医者なら尚更でしょう。

    そこで現地の人が言うそうです。

    「ありがとう。来てくれてありがとう。」

    助けられないのに、ありがとうという言葉を名知さんに投げかける現地の人たち
    そんな気持ちに触れた時、人の根底にあるものが繋がる感覚を得るそうです。

    名知さんは続いてお話されました。

    私は歯車になりたい。自分がいなくてもまわるようにしたい。」

    現地の人達の自立を信じているからこそ

    人の力を信じているからこそ

    の言葉だと思いました。

    私はそれに、”希望”という単語をつけたくなりました。

    名知さんが、国境なき医師団に携わるまでの過程を聴いていても、その言葉が浮かびます。

    医師の免許にしても
    英語についても
    ご自身の癌との戦いにしても

    強い志と、努力と、人との出会いがあるからなんですが、

    「私はラッキーなのよ。そう思わない?」

    という彼女の言葉には、

    自分も、他人も、運命も信じる

    正に希望をもった人の強さを感じました。

    すごい人と出会っちゃったなあ。

    そして、私との共通点と違いを見つけました。

    私が経営コンサルタントをやっていた時、そして今カウンセラーをやっていて目指すところは、

    「私の仕事がなくなること」

    なのです。

    だからハットしました。

    でも、私は、その努力が足りません。

    人を巻き込む覚悟ができてないんだなあ。。。

    さて、この出会いは、私に何を生むでしょう。
    どう向かわせるのでしょう。
    私は何を創造するのでしょう。

    私にとっての、希望について考えてみようと思います。  


  • Posted by rika_rika at 14:32Comments(0)キャリア

    キャリアラボ

    第60回キャリアラボに参加してきました。

    キャリアラボのことを書くのは初めてなので、紹介をしておきます。

    主催者の小板橋さんは、キャリアディベロップメントアドバイザーというキャリア形成支援の資格がありますが、そこの先輩で、何かとお世話になっている方です。

    優しい語り口と、照れた笑顔も魅力的ですが、「他人の中に私のキャリアが存在する」と、出会いや関わり合いに”心から”感謝されている様が、私はとても好きです。

    私のブログのタイトル「We Love Your Colors ~みんなちがってみんないい~」

    自分も、みんなも、一人一人違うからこそ、存在する意味がある。

    出会った意味がある。

    自分がとても大切にしていることを、共有できる強い味方というところでしょうか。

    キャリアラボは、2001年に小板橋さんが立ち上げました。

    「学問とは他人の体験を我が物にすること」

    この言葉に出会った小板橋さんが、

    「歴史上の人物や先人たちの知恵も、直接会って話を聴ければ一番学びが深いのだろう。しかしそれはどう考えても不可能。だから本を読むのか。では今、世の中に存在する人の話を聴いてみる・・・。これは実現可能だ。自分で始めてみよう。他人の体験を我が物にする学問を。」

    と、始めた研究会です。

    様々な業界・職種の方をお招きして、現在の職業にまつわる話をしてもらいます。

    参加者は、キャリア形成支援をしている人がほとんどですので、とても安全な場です。

    聴き手の感想や質問によって、語り手が更に深まり、また聴き手も深まっていく。

    一人一人の人生が語られ、触れることによって、

    個々の豊かなライフ キャリアの創造に繋がっていく。

    人の人生=モデルを通してキャリアを考える、

    まさに、「他人の体験を我が物にする」研究会だと思います。

    過去のゲスト一覧はここ

      


  • Posted by rika_rika at 13:42Comments(0)キャリア