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「降りてゆく生き方」に学ぶキャリアチェンジ

大前みどりさんのワールドカフェに出るのは2度目です。

おっかけ?(笑)
前回のワールドカフェの様子で書きましたが、

人の感動体験ストーリーに触れ合い、表現し合い、伝え合う。
カウンセリングという特別な関係の中ではなく、誰でも参加できる身近な場でそれを実現する

大前さんが、そんな場づくりを業とされていることに、私はとても共感、感動しているのだと思います。

今回のワールドカフェは、映画『降りてゆく生き方』を材料としています。

「降りてゆく生き方」に学ぶキャリアチェンジ

映画『降りてゆく生き方』は、映画館で上映していません。
公式サイトと口コミ以外では宣伝広告もしていませんし、
公式サイトには、どんな映画なのかストーリーさえ掲載されていません(失笑)
にも関わらず、ちょうど4月で一周年を迎えましたが、全国の公民館などで上映され続けている映画でもあります。
公式サイトはこちら
※どんな映画なのか?自分なりの感じを得たい方は、武田鉄也さんのメッセージ映像をご覧ください。

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今回のワールドカフェは、キャリアチェンジがキーワードでした。

キャリアチェンジとは、これまで積み上げたキャリアをチャラにして、別のキャリアを積み上げなおすこと。
転職もそうですし、出産、定年退職etc、他人事ではなく、誰もが経験するものです。

今回のワールドカフェでは、まず3人のキャリアチェンジについてお話を頂きました。

◎大前みどりさん
なんと、ワールド・カフェ・ウィークは、「降りてゆく生き方」の中のあるシーンからひらめきを 受けて生まれたそうです。

市民一人ひとりが、考えていること、感じていることを自由に出せる場があり、みんなで地域をつくって いく。一人の力は弱くても、一つの団体では大きなことはできなくても、その人たちがつながってゆくことで、世の中の流れをつくってゆける、 ということを映画から学び、ワールド・カフェ・ウィーク運営の体制をつくり、独立して、今のお仕事を業とされるようになりました。

◎森田貴英 氏 (映画「降りてゆく生き方」脚本・プロデューサー、弁護士)
テレビ・映画・アニメ・芸能などのエンターテイメントにおける知的財産の専門家、
映画ファンドの立ち上げや、映画プロデューサー教育として活躍されていました。

それまでの、ご自身のやり方を一変されたのは、
「感動したから」という言葉が胸に残りました。

しかし、沢山の人が彼に従い、沢山の人から期待される中で、
ご自身の正直な想いを確認し、それまで積み上げてきたものをチャラにし、新たに積み上げる。
とても勇気がいったことだと思います。
成功している人であれば尚更。
もっと、年をとってから、もっと余裕ができてから。
そうやって自分の想いにふたをして、先延ばししている人がどれだけいるでしょうか?

◎小村亮雄 氏 (映画「降りてゆく生き方」上映リーダー)
米国公認の会計士の資格をもち、NYの金融の分野で活躍された方です。
ある出来事を通じ、ずっと見守っている母の存在、一人でやっているつもりだったけど支えられていた自分に気付いたそうです。
自分はどうなのか?という問いの中で、森田さんに出会い、映画という全く知らない世界に飛び込みました。

<感じたこと>
◎キーワード1:「感動」と「覚悟」

感動は、感じて動くと書きます。
この3人は、「感動」したんだ。と思いました。
同時に、ご自身の心の声に素直に自分を生かしたのだと思いました。
そして自分だけでなく、周りに自分の気持ちと覚悟を伝えた人達なんだと思いました。

森田さんは、
「仲間で成功することを目指す時、成功することは0。
一人でやるしかないという時に、成功する。」
とおっしゃいました。責任や覚悟の話だと思います。

しかし、自分の感動に素直になり、覚悟をもって行動に移した時、
その感動体験と覚悟を伴った行動は、人を動かし、うねりをつくるのではないか?とも思いました。

キーワード2:「降りていく生き方」
ワールドカフェの第一ラウンドで、自分のテーブルは、
「降りていく」ってどういうことなんだろう?という話で盛り上がりました。

日本では、キャリアアップという英語には存在しない言葉が出来てしまうほど、
キャリア=仕事で昇りつめていくこと
というイメージが定着してしまいました。

それは、専門的な言い方をすれば、「外的キャリア(仕事上の職歴・経歴のこと)」です。
一方で、個人の生き方・考え方を「内的キャリア」といい、
「降りていく生き方」=内的キャリアを上げていく生き方
とも言い換えることが出来ます。

でも、私にビビーンと響いたキ-ワードは、
「降りていく」=「人としての最小単位に立ち戻る」
です。
普段、仕事や家庭など沢山の役割をもった私たちですが、
それを取り払った人としての最小単位になったとき、
残るもの、拠り所になるのは「自分の気持ちや価値観」
なのではないか?という話になりました。

そういった人としての最小単位である自分と、
同じように最小単位である他人の間に生まれるものが「対話」なのかなと。。。

なんか、哲学的ですけど、
哲学的な話をしようと思って、集まったわけではないです。
真剣に話をしているうちに、そんなことが共通理解として共有されていくのが、ワールドカフェの不思議。

キーワード3:優しさ
「降りていく生き方」を問う時、
優しさって何だろう?という話にもなりました。

全てのものに価値をおくこと(人以外も含む)
自分と違うことに価値をおくこと
生きていることに価値をおくこと
あなたであっていい、OK
愛おしさ
関心

意味は、それぞれ自分がぴったりするものを持ち帰ればいいと思います。

ただ、自分で使おうかなと思ったのは、森田さんのアイデア。

「どう?最近、優しい?

そんな投げかけをしてみる。

日常の問いって大切。
優しいという言葉が沢山自然に使われれば、
優しさが、ここだよ!と自分の中で、他人の中で存在をPRする。
大切な人との関係性の中に、優しさが花開くのかも。

気付きが多い恵みのワールドカフェでした。



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    Posted by rika_rika at 16:07│Comments(2)キャリア
    この記事へのコメント
    すこや@堀池です
    よーく判るお話でした。
    続きを読ませていただきたいと思いました。
    Posted by すこや at 2010年05月29日 18:10
    すこや@堀池さま、コメントありがとうございます♪
    映画「降りていく生き方」呼びません?
    映画上映+降りていく生き方についての意見交換会をやるような会。
    Posted by rika_rikarika_rika at 2010年05月29日 18:54
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      コメント(2)