たまりば

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多様な教育リアル熟議(第一回)

私が所属するEducational Future Center(EFC)多様な教育を推進するためのネットワーク(おるたネット) の主催で、多様な教育リアル熟議(第一回)を開催しました。

「なぜ多様な教育が必要か」について熟議する場する場です。
熟議というのは、多数決民主主義でも利益団体代表民主主義でもなく、
みんなで問題を検討して解決を見つけることです。
現在文科省がネット上で主催していますが、
実際に人が集まって行うものを区別して「リアル熟議」と呼んでいます

全部で4回シリーズで行いますが、第一回は、問題の提起ということで、
「現在の学校はすべてに人のニーズに応えられているか?」 です。

私のグループは、私以外に、学校の先生が2名、学生2名、私のような学校以外の教育関係者1名、計6名でした。

★1R:日本の教育と学校に私たちが求めていることは何?

教育と学校に求めることって違うよね。私たちって誰?という話になりました。
模造紙に
<求める人>
・親 ・先生 ・生徒
・企業 ・地域 ・みんな
<教育>
<学校>
・学校 ・小学校 ・中学校 ・高等学校 ・大学
と挙がったものを書きだし、各々がそれぞれに思うことをポストイットに書いて貼ることに。

一通り貼った後で、シェアタイム。

<求める人>に貼られた付箋で盛り上がります。
学校の先生から、先生同士がお互いにつながる、提案を恐れないという背景と意思を聴いたことで、
・先生と生徒も!
・夫婦間も!
・親と学校も!
・企業・地域と学校も!
ということになり、皆で相互の⇒を書き込みます。

1)じゃあ、どうやったら繋がれるのか?という話になりました。
・各々の求めることを知る
・提案を恐れない
・協力する、チームになる
・言いっぱなしではなく、相手に求めるだけでなく、自分も関わる
当事者意識を持つことが重要というキーワードが出て、赤で囲みました。

多様な教育リアル熟議(第一回)

2)じゃあ、どういう場があると繋がれるか?
実現性に向けて話しあうことにしました。
・学校からのお知らせで(呼び出されて)行く場ではなく、もっと学校が日常生活の延長上にあって、子育ての悩みを話しあったり、大人の学習の場にもなるといい。

先日、オランダの共生教育の講演会を開催した時に出ていた「母さんモーニング」や「ストーリーバックプロジェクト」を思い出しました。
「お母さんモーニング」
2週間に1度木曜日の午前に行われる茶話会です。
自分たちでお菓子を持ち寄り、子供達の学校生活や私生活に関することなど、毎回テーマを設けて、お母さん達同士、先生などが垣根を取り除いて、お互いに意見を交換する場となっています。

「ストーリーバックプロジェクト」
保護者の学校参画推進事業で、市からお金の援助もあります。
テーマにする本を選び、お母さんたちは、ストーリーや絵をもとに、自分たちで遊びを創作し、もとになった本と一緒にストーリーバックと呼ばれる80センチ四方ぐらいの大きな袋に入れます。
袋の中には、2,3種類の創作遊びの道具の他に、本のテーマについてもっと深く知るための図鑑や雑誌など参考資料、お母さん達がつくった創作遊びのルールが入っています。完成すると、図書館の本のように子供達に貸し出されます。子供達は家に持って帰り、家族や友達と袋の中のゲームで遊びながら本を読んでいきます。
ストーリーバックづくりは、時間はあり学校の役に立つことを何かしたいけど、きっかけがつかめないというお母さんたちにチャンスを与え、親が学校に参画し、子供の学習をも助けます。

学校の先生からは、放課後の部活を地域の方やOB・OGが手伝ってくれると、先生は授業をよくするための時間に使えるし、生徒も様々な大人と触れあう機会ができ、学校がコミュニティの場になるのでは?という話が挙がりました。

学校に求めるものとして”安全安心””安心して学べる”と書かれた付箋があったことから、学校外の人が学校に入って繋がることと、安全安心は共存できる?という話にもなりました。

安心安全=防犯と考えた場合、
時間帯や場所を制限するなどのルールや、守衛さんetc防犯の対策をとることで共存できる
外部と学校が繋がること=危険ではない

安全安心=信頼関係の場(生徒同士、生徒と先生)とも言えないか?という話へと発展します。
教育に求めるものとして
お互いよく聴く、話し合いを学ぶ、立ち止まって考える、自分と人を信じられる、仲間づくり、興味関心、得意なことで勝負できる、成長を感じる、自分が役立つことが感じられる、勉強が社会で役立つことが感じられる、意欲向上、読み書き計算、学力向上、自立
といった付箋があったので、全部近くに寄せることにしました。

多様な教育リアル熟議(第一回)
多様な教育リアル熟議(第一回)

★2R:私たちが日本の教育や学校に求めていることのために私たちは何ができるだろう?
1Rで少しやっちゃったね。という話になり、軽くおさらい。
私たち=自分もやってみる?という話になり、それぞれがこれまでに挙がった求めている者に対して、できることを挙げました。
・母校に活動しにいく
・職員室で先生同士つながる、提案を恐れない
・安心して学べる授業をする
・自腹きって必要な資金を提供する。自分の労力も
などなどを追加し、発表者が発表しやすいようみんなで並べ直して発表。

うちのチームの話し合いを簡単にまとめると、
私たちといっても、いろんな立場の人がいるから、まずはそれぞれの立場やニーズを知ろうとする。
知ろうとするだけでなく、提案もする、議論する。この熟議のように。
そして、言いっぱなしではなく、当事者意識をもって自分も関わる。
これが繋がることだ。
そうすると、学校に求めていること=安心して学べること
例)
お互いよく聴く、話し合いを学ぶ、立ち止まって考える、自分と人を信じられる、仲間づくり、興味関心、得意なことで勝負できる、成長を感じる、自分が役立つことが感じられる、勉強が社会で役立つことが感じられる、意欲向上、読み書き計算、学力向上、自立に繋がっていく。
わたしたちの中には私も入っている。私も当事者になること。
という話だったような気がします。

感想としては、特に先生の話が聞けてよかった。
普段、親は担任と自分の子供について話しをするぐらいなので、自分の子供の話ではなく、もっと広い視野で、いろんな先生と話しをするのって新鮮だと思う。
先生や学校への理解も深まると思うし、自分も何かできないかなと考えるきっかけになる。

個人的には、安全安心=信頼関係の場
というのが心に残りました。

次回は、12月19日(日)です。
1回目で話し合ったことをうけて、実現化に向けてより深めていきます。
1回目参加していない人でも参加できます。誰でも参加できます(子供でも)
応募フォームができあがったら、紹介しますね。
もしくは、Educational Future Center(EFC)のメールマガジンをご購読ください。
無料です。



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    この記事へのコメント
    rika_rikaさん、こんにちは。はじめまして、イエナプランに関する活動をしていますtakashiです。詳しくは上記URLのブログか、またはそこからFacebookに飛んで頂ければと思います。
    現在ストーリーバックプロジェクトについての記事を書いています。主に先日行われた日本イエナプラン教育協会主催のワークショップの振り返り&情報発信のためです。
    今夏オランダの研修旅にも参加してきました。
    もしよろしければ、rika_rikaさんのブログのリンクを貼らせていただきたいのですが、いかがでしょうか。

    お返事をお待ちしております。
    Posted by takashi at 2012年11月15日 15:53
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